もしも昔話の主人公が逮捕されたら?桃太郎たちの罪と罰

みなさん、童話・昔話の「めでたし、めでたし」のその後やもうひとつのエンディングって考えたことありますか?
もしも昔話の主人公が今のルールで裁かれたら?
もしも彼らが現代の警察に捕まったらどうなるのか?
読んだ後、あなたの中の「昔話」が少し変わるかもしれません。
今回は、法律や条例やお金という「あまりにもリアルな現実」に直面した昔話に出てくる主人公たちのリアルな末路を創作します。
果たしてどんな結末が待っているのでしょうか。
桃太郎
むかし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんが川で洗濯をしていると、誰かが不法投棄した大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。

「なんと大きな桃じゃ!」
家に持ち帰って切ろうとすると、中から育児放棄された元気な男の子が生まれました。二人は驚き、喜んで
「何という名前にしましょうか。」
「桃から生まれたから、桃太郎にしよう。」
(なんて安易な、まぁキラキラネームじゃないだけましか)
未成年者略取・誘拐罪のおじいさんとおばあさんに桃太郎と名付けられ、警察や役所に届け出ずに勝手に家に連れ帰って育てられた桃太郎は、ご飯をたくさん食べてあっと言う間に大きく成長しました。
村を荒らす悪い鬼を退治するため、おばあさんからきび団子をもらって鬼ヶ島へ出発しました。
腰に刀を差して歩く桃太郎は銃刀法違反。
一人で行くのが嫌なのか道中で、きび団子をエサに言葉巧みに誘ってイヌ、サル、キジを順番に仲間にしていきます。
しばらく行くと鬼ケ島が見えてきました。(ちかっ!?)
みんなで人の船を勝手に盗んで鬼ヶ島へ渡り窃盗罪、力を合わせて鬼の屋敷に突入します。

「ヒャッハー!」と叫びながら鬼に殴りかかり、
物を投げつけ、鬼に怪我をさせた桃太郎たちは激しい戦いの末に鬼を降伏させました。
暴行罪および傷害罪、そして複数人で武器を持って襲撃しているため最も重い強盗致傷罪に該当します。
桃太郎は鬼の屋敷から金銀財宝を、人の船一杯に手に入れました強盗罪。

強盗致傷罪の疑いで少年を逮捕
強盗罪と強盗致傷罪の疑いで岡山県 無職 (自称)家事手伝い 少年(15歳)を逮捕した。
8月7日付 昼1時頃 鬼ヶ島の鬼の屋敷に侵入し、鬼にケガを負わせ、多額の現金と大量の金品(時価数千万円相当)を奪った疑い。
逮捕された無職の少年(15)は、調べに対して
「遊ぶ金が欲しかった。ケガをさせるつもりはなかった」
と供述している。
桃太郎は少年法で守られますが、おじいさん・おばあさんに賠償命令が下り巨額の損害賠償請求(数億円規模)がいき、老後の資金が吹き飛びます。
不法投棄 (廃棄物処理法)
育児放棄 (児童相談所へ相談)
未成年者略取・誘拐罪 (刑法)
銃刀法違反 (銃砲刀剣類所持等取締法)
窃盗罪 (刑法)
暴行罪および傷害罪 (刑法)
強盗致傷罪 (刑法)
強盗罪 (刑法)
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さるかに合戦
むかし、むかし、あるところにカニが住んでいました。
カニがおいしそうなおにぎりを持っていると、ずる賢いサルが「カニさん、この柿の種とおにぎりを取りかえっこをしない」と持ちかけ、だまし取ってしまいます詐欺罪。
カニが柿の種を植えて大切に育てると、見事な柿の木が育ちました。
(種から育てると8〜10年ほどかかります)
木に登れないカニの代わりにサルが登りましたが、サルは自分だけ柿を食べ窃盗罪、カニには青くて硬い柿を投げつけられてカニは大ケガをしてしまいました傷害罪。

悲しむ子ガニたちのもとに、サルの悪事を許さない栗、蜂、臼が集まり、みんなで仇討ち・敵討ちの計画を立てます。
みんなでサルの家に忍び込み、それぞれの特徴を活かして隠れました住居侵入罪。
帰ってきたサルが囲炉裏で暖まろうとすると
「くたばれ!」
と叫びながら栗が弾けて火傷をさせ、水瓶へ逃げると蜂が刺し、子ガニたちがサルの体によじ登り, はさみで毛や耳をつかみました。
驚いて外へ逃げようとすると、最後は屋根から臼が落ちてきてサルの上に落ちました傷害罪。

過去の事件への復讐か、サル集団暴行 傷害容疑で3人逮捕 首謀の子ガニたちも家裁送致へ
ぽんぽこ署は16日、自営業 栗容疑者(28)ら男3人を傷害の疑いで逮捕し、同市内に住む子ガニたちを同容疑で近く家庭裁判所に送致する方針を固めたと発表した。共謀し、今月9日昼、市内の被害男性宅でサルさん(32)を取り囲んで集団で暴行を加え、頭蓋骨骨折など全治3カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。同署は全員の認否を明らかにしていない。
警察によりますと防犯カメラの映像などから3人の関与が浮上。取り調べに対し、蜂容疑者と臼容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている一方、主犯格とみられる栗容疑者は「何も言いたくありません」と黙秘しています。警察は3人の関係性や、詳しい犯行の経緯を調べています。
詐欺罪 (刑法)
窃盗罪 (刑法)
傷害罪 (刑法)
仇討ち・敵討ち (実行した場合は刑法で裁かれます)
住居侵入罪 (刑法)
傷害罪 (刑法)
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浦島太郎
むかし、むかし、あるところに浦島太郎という優しい漁師が住んでいました。
優しい漁師の浦島太郎は、浜辺で子どもたちにいじめられていた大きなカメ動物虐待を助け、海へ逃がしてあげました。特定外来生物の可能性が…
(外来種の亀でない事を祈ります)
数日後、カメが再び現れ
「この間あなたに助けられた亀です、お礼に竜宮城へ案内します」
最初詐欺かと思った浦島太郎は亀のこうらに乗って、遊泳禁止区域へ入っていきました。
美しい海の底にある竜宮城(りゅうぐうじょう)へ連れて来られた浦島は、とても美しい乙姫(おとひめ)様に歓迎され、豪華なごちそうや魚たちのダンスを楽しみながら、夢のような時間を過ごしました。

ぼったくりか美人局(つつもたせ)なんじゃないかと勘繰る。
数日が過ぎ、浦島は地上の母親が心配になって帰ることを決意します。乙姫様は別れ際に「絶対に開けてはならない」と言い添え、お土産に玉手箱(不審物)を渡されました。
浜辺に戻ると、村の景色は一変し、知っている人は誰もいませんでした。なんと、竜宮城の数日は、地上での数百年間にあたる時間だったのです。
家族から警察に行方不明者届(※旧称:捜索願)が出されていました。

【速報】数百年ぶりに無事確認、浦島太郎さん保護
自宅を出たあと行方が分からなくなっていた浦島太郎さんは、本日午前、海岸にある消波ブロック(テトラポッド)付近で、座り込んでいる浦島さんを通行人が発見、通報を受けた警察が保護しました。浦島さんに目立った外傷はなく、体力を消耗しているため近くの第三病院に搬送されました。
彼の場合は捕まるというより、世界一不幸な男としてテレビ局などの取材を受けることになるでしょう。
のちに講談社より自叙伝を発表、タイトル
「あの日、私はどこへ消えたのか〜玉手箱とともに…」
動物虐待 (動物愛護管理法)
特定外来生物 (外来生物法)
遊泳禁止 (自治体の条例)
不審物 (警察に通報)
行方不明者届(※旧称:捜索願)
まとめ
誰もが知っている昔話ですが、江戸時代の原作(原典)と現代の絵本を比べると、「残酷すぎる描写」や「汚いキャラクター」が徹底的にカット・改変されています。
今回はそこに現代の刑罰を徹底的に当てはめて改変してみました。
誰もが知る昔話の主人公たちを現代の法律や条例やお金で裁いてみた結果、あまりにもつらく苦しい現実が待っていました。
昔話がいつも「めでたし、めでたし」で終わるのは、現代の警察や民事裁判の存在をカットしているからに過ぎません。
ただ間違ってもお子さんにこの昔話を読み聞かせたり教えないでください。
※この創作昔話はフィクションであり、実在の昔話・登場人物・団体とは一切関係ありません。





