もしも妖怪に家事を頼んだら?現代で起こす妄想大惨事!

毎日の仕事や家事、本当にお疲れ様です!「猫の手も借りたい」と言いますが、もし借りるのが『妖怪』だったら……?

今回は、誰もが知っている有名な妖怪たちを現代の世界に招き、特定の仕事や家事をガチで手伝ってもらう妄想ブログです。

日常生活のちょっとした事をサポートしてくれそうな特性を持った妖怪たちをピックアップ

実は、妖怪たちの特性を現代の生活に当てはめてみると、意外な家事のプロフェッショナルが見えてくるのです。

今回は、お馴染みの有名妖怪たちが「もしも我が家の家事・仕事をサポートしてくれたら?」という、妄想全開のシミュレーションをお届けします。

便利になるはずが、なぜか毎回「大惨事」になってしまうお茶目な彼らの奮闘記を、お楽しみください!

小豆洗い(あずきあらい)

 川で小豆を洗うといわれる日本の妖怪 

【外見・材質】
背が低く、目がぎょろりと大きい小柄なおじいさん、または法師(お坊さん)の姿をしています。常にザルと小豆を持っています。
【本来の伝承・特性】
関東から中国地方まで全国の川辺や谷川に現れる妖怪です。姿は見せず音だけの怪異であることも多く、夜更けの川辺から「ショキショキ、ショキショキ」と小豆を研ぐ不気味な音を響かせます。その音に釣られて川を覗き込もうとすると、川に突き落とされてしまうと伝えられています。「小豆洗おか、人取って喰おか」と物騒な歌を歌いますが、実際に人を食べた記録はほとんどなく、音で人を驚かせるのがメインの臆病な妖怪です。

【スカウトした妖怪】小豆洗い(あずきあらい)

【期待したサポート】お米研ぎ」と「洗濯

【現場からの大惨事レポート】
家には小豆がないのでお米を研いでもらいました。川辺でザルをシャカシャカ鳴らすプロですから、お米を研がせたら右に出るものはいません。ツヤツヤの美味しいご飯が炊き上がりました。


問題は、その後の「洗濯」を任せた瞬間でした。汚れが綺麗に取れるのが嬉しかったのか、本人のテンションが最高潮に。伝承通りに「ショキショキ、ショキショキ……!」と神速のリズムでザルを振り回し始めたのです。
結果、洗濯物の汚れは取れたのですが、あまりにも長い時間ショキショキあらっていたので洗濯物はボロボロに。本人に一切悪意がないので怒るに怒れず、炊き上がったご飯を一緒に食べました。

唐傘小僧(からかさこぞう)

 一つ目、長い舌、一本足に下駄を履いて跳ね回る 

【外見・材質】
古びた「和傘(竹の骨組みと和紙で作られた傘)」がベースの材質。傘の中央にギョロリとした巨大な一つ目があり、口からは長い赤いベロが垂れ下がっています。傘の柄(持ち手)の部分が「一本の足」に変化しており、下駄を履いてピョンピョンと飛び跳ねます。
【本来の伝承・特性】
長年使われて捨てられた傘に魂が宿った「付喪神(つくもがみ)」の一種です。江戸時代のお化けかるたや歌舞伎のキャラクターとして大人気になりました。実は、伝承の中では「人間に大怪我をさせる」ような恐ろしい害はなく、夜中に一本足で飛び跳ねて人間を驚かせるだけの、非常にコミカルでお茶目な妖怪です。

【スカウトした妖怪】唐傘小僧(からかさこぞう)

【期待したサポート】雨の日のお迎え」と「ゴミ出し

【現場からの大惨事レポート】
激しい雨の日に玄関を開けた瞬間、一本足に下駄を履いてぴょんぴょん跳ね回って駅まで来てくれました。ただ同じスピードでぴょんぴょん跳ね回わらないと濡れてしまいますが、雨の日のお迎えとしては100点満点です。


問題が起きたのは、次の日のことでした暇そうにしていたのでゴミ出しをお願いしたら、ぴょんぴょん跳ねながら両手にゴミを持ってゴミ置き場へ行ってくれました。だが待てど暮らせど唐傘小僧が帰ってきません。朝方にフラーッと帰ってくるのですが理由がわからず近所の人に聞いてみる、作業員の方にゴミと間違われてゴミ収集車に載せられていくのを見たと。心なしか悲しそうな表情が印象的だったそうです。

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枕返し(まくらがえし)

 寝ている人の枕をひっくり返したりする日本の妖怪 

【外見・材質】
地域や絵巻によって姿は様々ですが、「小さな子供」や「坊主(小僧)」の姿、あるいは江戸時代の妖怪画では「小さな仁王様(筋肉質の神像)」のような姿で描かれます。
【本来の伝承・特性】
岩手県や群馬県、静岡県など全国に現れる屋敷の妖怪です。夜中に人が寝静まった寝所に忍び込み、寝ている人の「枕」をひっくり返したり、頭と足の向きを180度逆に入れ替えたりします。かつて日本では「眠っている間は魂が枕から出入りする」と信じられていたため、枕を動かされることは命に関わる祟りとして恐れられましたが、時代が経つにつれて「ちょっとタチの悪い悪戯(いたずら)妖怪」として親しまれるようになりました。

【スカウトした妖怪】枕返し(まくらがえし)

期待したサポート】目覚まし時計」と「布団の片付け

【現場からの大惨事レポート】
「絶対に遅刻できない大事な会議の朝、枕をひっくり返して起こしてくれ」と頼んでおきました。 朝6時、予定通り枕返しが私の寝室にスタンバイ。枕をひっくり返され私は目が覚め、遅刻せずに大事な会議に間に合いました。

とっても良かったので家族全員の布団の片付けも頼みました。こころよく引き受けてくれたのですが、枕にしか興味がないらしく家族の部屋を回って枕だけ片付けていきます。「布団もお願いね」と頼むのですが、毎回枕しか片付けてくれません。

おしろい婆(おしろいばばあ)

 顔に白粉を厚く塗り、傘をかぶった老女の妖怪 

【外見・材質】
ひどく腰の曲がった老婆の姿。頭に大きな破れ傘(または笠)を被り、右手には杖、左手には大きな酒徳利(さけどっくり)を持っています。顔には真っ白な粉(おしろい)を塗りたくっています。
【本来の伝承・特性】
奈良県吉野地方や石川県などに伝わる妖怪です。冬の雪の降る夜、鏡をジャラジャラと引きずりながら現れ、酒造りの匂いに誘われて「お酒を一杯おくれ」と頼んできます。少しでもお酒を恵んであげれば静かに去りますが、意地悪をして追い返すと、戸口を杖でカンカンと鳴らし続けて家族を震え上がらせます。江戸時代の文献では「紅おしろいの神の侍女(お手伝いさん)」とも解説されています。

【スカウトした妖怪】おしろい婆(おしろいばばあ)

【期待したサポート】父の晩酌相手」と「メイク

【現場からの大惨事レポート】
お酒好きらしいので父の晩酌相手を頼みました。酒癖も悪くなく毎日晩酌相手になってくれます。少し飲むと静かに去って行くので父は物足りないらしいです。

ある時電話がかかってきて知り合いのメイクさんが体調不良で誰かいないかと聞かれたので、おしろい婆を現場へ行かせました。後から聞いた話だと着いてすぐメイクに取り掛かり、女優からエキストラから出演する犬まですべて真っ白に塗りたくってしまったそうです。

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垢嘗(あかなめ)

 風呂桶や風呂にたまった垢を嘗め喰うとされる日本の妖怪 

【外見・材質】
子供のような体つきで、頭はボサボサの髪、あるいは丸坊主。手足には鋭い爪があり、何よりも「垢を舐めとるための異常に長い舌」を持っているのが最大の特徴です。
【本来の伝承・特性】
江戸時代の妖怪画集に登場する、お風呂場(湯殿)に現れる有名な妖怪です。人間が寝静まった夜中、誰もいないお風呂場に忍び込み、浴槽や床にこびりついた「垢(あか)や湯垢」を長い舌でペロペロと舐めとります。垢舐めが来るとお風呂場がさらに不潔になると恐れられたため、当時の人々は「垢舐めが来ないように、毎日お風呂をピカピカに掃除しなさい」と子供たちを躾けるための教訓としても語られました。

【スカウトした妖怪】垢嘗(あかなめ)

【期待したサポート】浴室掃除」と「洗車

【現場からの大惨事レポート】
人間が寝静まった夜中、お風呂場にこびりついた湯垢を長い舌でペロペロと舐めとってくれます。翌朝、洗剤を使わずに浴槽がキュッキュと音が鳴るほど綺麗になっているのを見たときは感動しました。


こんなにキレイになるなら車の洗車もとお願いしました。落とし穴は彼が「ただ垢、汚れを舐めるだけ」という点です。舐めとってくれて車の汚れが恐ろしいほど落ちましたが、少し経つと車のボディが錆び始めたので慌てて洗車はすぐやめてもらいました。今は夜中にお風呂場だけずーっと垢を舐めとっています。

まとめ

 便利さの裏にある、ちょっと不自由な愛おしさ 


 

道具や場所と深く結びついて生きてきた日本の妖怪たち。彼らの「見た目」や「素材」は、スイッチ一つで完璧に仕事をこなす現代のスマート家電とは真逆の、不器用さと人間らしさに満ちています。

効率やタイパ(タイムパフォーマンス)ばかりが重視される毎日ですが、たまには彼らのような「大惨事を引き起こす相棒」を想像して、日々の家事の手を抜いてみるのも悪くありません。

次にあなたが「猫の手も借りたい」と思った時は、ぜひお気に入りの妖怪を心の中で呼び出してみてください。きっと、退屈な日常が少しだけ賑やかになりますよ。


 

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